俺は選ぶぞ。夢を諦めて死んでくれ。新兵達を地獄に導け。「獣の巨人」は俺が仕留める
── リヴァイ『進撃の巨人』
人物
リヴァイ(リヴァイ・アッカーマン)。『進撃の巨人』に登場する調査兵団の兵士長。 一個旅団並みの戦力を持つとも噂される「人類最強の兵士」で、エレンの監視と護衛にあたるリヴァイ班を自ら選抜した。
言葉を向けられたエルヴィン・スミスは調査兵団の第 13 代団長。長距離索敵陣形を考案して兵団の生存率を上げた人物であり、壁の外の世界の真実を知ることに執着している。少年時代に自分の発言がもとで父を王政に殺されたことが、その執着の出どころとして描かれる。
作者は諫山創(1986 年生)。『別冊少年マガジン』で 2009 年から 2021 年まで連載され(最終盤は『週刊少年マガジン』にも掲載)、全 34 巻。
出典
単行本 20 巻(2016 年 8 月刊)所収、第 80 話「名も無き兵士」。 話数と話の題の対応は講談社の公式アプリ「マガポケ」で確認でき、20 巻の目次(完全試合/名も無き兵士/約束/勇者)は講談社の製品ページに載っている。アニメには「名も無き兵士」という題の回がなく、この場面がアニメの何話にあたるかは特定していない。
場面はウォール・マリア奪還作戦、シガンシナ区。獣の巨人が立ちはだかり、戦力も情報も足りない。 エルヴィンの前には二つの道がある。生き延びて地下室で世界の真実を見届けるか、新兵とともに囮として突撃し、その隙にリヴァイを獣の巨人へ届かせるか。後者を選べばエルヴィンは死ぬ。 決めかねているエルヴィンに代わって、リヴァイが「選ぶ」と言う。この直後、エルヴィンは新兵を率いて突撃し、致命傷を負う。
字面について。frontmatter の text のうち「夢を諦めて死んでくれ」から「「獣の巨人」は俺が仕留める」までは、著者が原作の該当コマの画像で確認したもの(2026-09-13)。三つの吹き出しに分かれ、「獣の巨人」にカギ括弧が付き、末尾に感嘆符は無い。冒頭の「俺は選ぶぞ」は前のコマにあり、画像では確認していないが、web 上の引用はすべてこの語で一致する。さらに前の一文は「ここまで辿り着くことができた」と「ここまで来れた」で引用が割れており、未確認。句読点は補ったもの。
原文
原作のコマの字面。行は吹き出しの区切り。一行目だけは前のコマにあたり、画像では未確認。
俺は選ぶぞ
夢を諦めて死んでくれ
新兵達を地獄に導け
「獣の巨人」は俺が仕留める
原作は句読点を打たず、吹き出しの改行で区切る。web 上の引用に見える句点や末尾の「!」は引用者が加えたもの。
文脈。リヴァイは三つを続けて言う。夢を諦めろ、死んでくれ、新兵を死地へ連れて行け。どれもエルヴィン自身では口に出せなかったことで、リヴァイはそれを自分の側の選択として引き受けている。四つ目の「獣の巨人は俺が仕留める」だけが、リヴァイが自分に課す分にあたる。